タイでコンバイン増産、クボタ、生産能力5割増。(2017/01/24)

クボタは23日、タイで稲の収穫に使うコンバインの生産能力を10月に5割増やすと正式発表した。約30億円を投じて塗装や溶接などの設備を増強し、生産能力を年2万台に増やす計画だ。クボタは昨年5月にタイで農機の研究開発拠点を開設しており、農業の機械化が急速に進む東南アジア市場で地盤を固めたい考えだ。

タイ素材大手のサイアム・セメント・グループとの合弁会社が運営する工場を増設する。エンジン出力で70~100馬力タイプ(400万円~600万円程度)の生産能力を増やす。工場の増設でタイ以外の東南アジア地域への輸出余力も高める。

クボタはタイを含む東南アジアの農機市場で圧倒的なシェアを持つ。タイのコンバイン市場は年5千台規模とみられ、クボタは7割以上のシェアを握る。ミャンマーやフィリピン、インドネシアでも同程度のシェアを確保している。

世界最大手の米ディアやオランダのCNHインダストリアルは畑作用の大型農機を得意とする。稲作が主力の東南アジア地域はクボタやヤンマーなど日本勢が強く、ライバルの欧米勢に先駆けてシェアの拡大を進めている。

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