2018/07/25 仏に畑作農機開発拠点、クボタ、現地ニーズに対応。

 クボタは畑作用の大型トラクターの研究開発施設をフランスのパリ近郊に設ける。73億円を投じ、車体の試験設備やテストコースを備えた拠点を建て、2020年7月に稼働させる。欧州は畑作農機の主要市場。顧客の近くで開発し、現地ニーズに合った製品を素早く投入する体制を整える。

 約30万平方メートルの土地を取得し、研究開発棟や車体の試験設備、テストコースなどを整備する。日本で開発している100馬力以上の大型トラクターの開発を移管する。フランスを中心に欧州の技術者40人でスタートし、70人程度まで増やす。部品会社の開発力も活用することで製品化のスピードを速める。

 クボタは同社最大の170馬力のトラクター「M7」を15年に発売。フランス国内の工場で製造しているが、3千台の生産能力に対して17年は世界で約1200台の販売にとどまった。国や地域ごとに異なる顧客からの要望に柔軟に応えられていないのが実情。顧客や生産拠点の近くで開発し、競争力を高める。

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