クボタは2019年から米国で、農機具の修理部品を即日発送する。対象地域は農機具の主要市場である米中西部で、カンザス州に100億円を投じて物流拠点を設ける。クボタは16年に北米で大型農機に参入した。販売代理店が注文した修理部品を最短で翌日に届けることで、顧客サービスの向上につなげる。
カンザス州エジャートン市に約73万平方メートルの土地を購入した。延べ床面積が同社最大となる約10万平方メートルの倉庫を2棟建て、排ガスフィルターやエンジン部品など7万点の部品を保管。建設機械の物流拠点としても活用する。自動搬送装置を導入して効率的に部品を出荷できるようにする。
農機は故障して種まきや農薬の散布が遅れれば作物の収穫量などが減って大幅な収入減につながる。大規模農家が多い中西部では、現地企業が部品を即日配送している。クボタは即日配送の体制が整っていなかったが、物流センターの開設で現地企業に対抗する。
クボタは19年に米国で農機・建機など機械事業の売上高を16年12月期に比べ4割増の約5600億円に引き上げる計画。農機の販売が伸び悩んでいたが、「農家の投資意欲は戻りつつある」(北尾裕一取締役)という。
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