クボタは2022年までに、農機や建設機械のデザイナーを現在の約20人から約40人へと倍増させる。堺市の研究開発拠点にあるデザインセンターに置く。インテリアに詳しい人材やコンピューターを使った作図に詳しい人材など、様々な専門分野を持つデザイナーを集め、一見してクボタの製品だと認識してもらうためのデザイン戦略を進める。
新卒・中途採用の両方で取り組む。新卒では全国の主な美術大学にデザインセンターの担当者が直接訪問して採用活動をする。中途採用は採用業者に依頼して、即戦力となる人材を募集する。
クボタは22年12月期の連結売上高を2兆5000億円と17年12月期比43%増やす目標を掲げ、国内外で新製品を積極投入する予定。デザインは堺市の拠点で手掛けている。
凹凸がある農地や荒れ地で連続して長時間使う農機や建機は搭乗者が扱いやすく、疲れにくい点が重要となる。内装面でも見やすいメーター類や、直感的に操作しやすい装置が求められているという。増員でこうした需要に対応する。
デザインの統一性を増す狙いもある。これまでは機種ごとに縦割りでデザイナーを当てており、内装の統一まで目が届かないことがあった。
一部のデザイナーには機種をまたいでシートや壁などの内装やハンドルの操作感などを統一させる役割を担わせる。デザインセンターの加藤寿人所長は「クボタのマークがなくてもクボタ製だと分かるものを作っていく」と話している。
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